シングルモルトウイスキーのおすすめ銘柄20選!選ぶときのポイントを解説

シングルモルトウイスキー

ウイスキー愛好家の間で、蒸留所ごとの個性やウイスキーを造る職人の思いやこだわりを感じることができるシングルモルトウイスキーが人気となっています。

この記事では、シングルモルトウイスキーも歴史や選ぶときのポイント、おすすめの銘柄を紹介します。

シングルモルトウイスキーとは

モルトとは、大麦麦芽のこと。大麦麦芽だけを使用したウイスキーをモルトウイスキーと呼びます。

そしてシングルモルトとは、モルトウイスキーの中でも、一つの蒸留所で生まれた原酒だけで造られたウイスキーのことです。

シングルモルトウイスキーの歴史

シングルモルトウイスキーの歴史を語るには、スコッチウイスキーについて知る必要があります。ウイスキーの起源については、スコットランドという説とアイルランドという説がありますが、正確にはわかっていません。

しかし、1494年にスコットランドの財務省に「王の命令によってジョン・コーという修道士に8ボルのモルトを与えて、アクアヴィテを造らしむ」という文書が残っており、これがウイスキーに関する最古の記録と言われています。

アクアヴィテとは、ラテン語で「生命の水」と意味していて、これをゲール語にすると「ウシュクベーハ」となって、ここからウイスキーという語句が生まれました。

1963年にグレンフィディックが世界で初めてシングルモルトウイスキーとして販売。シングルモルトは、個性の違いを楽しむウイスキー愛好家の間で人気となっています。

シングルモルトウイスキーの魅力

複数のモルトウイスキー原酒やグレーンウイスキー原酒を、混ぜ合わせた「ブレンデッドウイスキー」と比べて、銘柄によって個性がはっきりと出ているのがシングルモルトです。

蒸留所がある土地の気候や風土、水によって独自の味わいとなり、その違いを感じながら飲むのがシングルモルトの楽しみ方です。ぜひ、より個性を感じられるストレートで飲んでみてください。

シングルモルトウイスキーを選ぶ3つのポイント

一言でシングルモルトといっても、造り方や仕込みに使われる水、熟成のために詰められる樽などの違いによっても、個性にさまざまな違いが生まれます。

ではウイスキーについて、あまり詳しくない人がシングルモルトを選ぶ際には、どのようなポイントに注目したらよいのでしょうか。

ここでは、シングルモルトウイスキーを選ぶ際にみるポイントを紹介します。

産地で選ぶ

世界的なウイスキーの産地であるスコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本で造られるウイスキーは、「世界の五大ウイスキー」と言われています。

この中でもシングルモルトが、有名なのはスコットランドとアイルランド、日本です。

代表的な産地であるスコットランドでは、スペイサイド、ハイランド、キャンベルタウン、ローランド、アイランズ、アイラと地域によって個性に違いがあります。

スペイサイド
フルーティーで口当たりの良いウイスキーが多いのが特徴
ハイランド
エリアによっても異なりますが、全体としてはピート香が穏やかなものが主流
キャンベルタウン
港町らしく甘みに加えてわずかに塩味を感じる味わいが特徴
ローランド
ライトなフレーバーと口当たりが特徴
アイラ
強烈な燻製臭に例えられるような独特のピート臭が特徴
アイランズ
アイランズに共通した特徴ではなく、蒸留所ごと個性的なウイスキーが造られています

熟成樽で選ぶ

モルトを原料に蒸留された原酒は、樽に詰められ長い時間かけて熟成させることで、風味豊かなウイスキーになります。

この熟成の時に使用される樽は、木の材質や以前にどのようなお酒が詰められていたかによって、出来上がったウイスキーの個性に大きな影響を与えます。

バーボン樽
さわやかなバニラ香と木香を感じられる
シェリー樽
甘いシェリー香や濃厚な果実香を感じられる
ミズナラ樽
白檀(びゃくだん)や伽羅(きゃら)などの木香を思わせる、オリエンタルな香りを感じられる
アメリカンオーク樽
ココナッツやバニラを思わせる、甘く力強い香りを感じられる
ヨーロピアンオーク樽
ドライフルーツやシナモンを思わせる香りを感じられる

熟成年数で選ぶ

スコッチウイスキーでは、法律によって最低3年は樽で熟成させると定められています。このようにウイスキーの熟成には、長い期間が必要となります。

ウイスキー造りにおいては、製造過程の9割以上が熟成の期間です。この熟成の間に、樽のすき間からウイスキーは少しずつ蒸発して量が減っていきます。

昔のウイスキー造りの職人たちは、「天使がこっそり飲んでいるに違いない」と考え、この減ったウイスキーを「天使の分け前」と呼んでいました。

一般的にウイスキーは熟成年数が長いほど、味わいがまろやかになって深みが出ると言われています。しかし、「10年」「20年」「30年」と熟成年数が長いものほど高価になります。

受賞歴で選ぶ

シングルモルトを選ぶ際には、世界的な酒類コンクールで受賞したことがあるものを選ぶ方法もあります。

有名なコンクールは以下の3つです。

インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)

イギリスの酒類専門誌「ドリンクス・インターナショナル」が主催する品評会。ウイスキー部門のほか、ブランデー、テキーラ、ジン、ウォッカなどの部門がある。審査はブラインド・テイスティングによって行われている。

ワールド ウイスキー アワード(WWA)

イギリスのウイスキー専門誌「ウイスキー・マガジン」が主催する品評会。各国のウイスキー専門家が、世界各国から選ばれたウイスキー審査(ブラインド・テイスティング)。その後、各国の優秀ブランドがイギリスに持ち込まれて最終審査を行っている。

サンフランシスコ ワールド スピリッツ コンペティション(SWSC)

アメリカの酒類専門誌「テイスティング・パネル・マガジン」などが主催する品評会。ホテルマンやバーテンダー、レストラン・シェフ、流通バイヤー、ジャーナリストなど各界の代表者が厳格なブラインド・テイスティングで審査を行っている。

おすすめのシングルモルトウイスキー20選

ここでは、シングルモルトウイスキーのおすすめ銘柄20選を紹介していきます。

ザ・マッカラン12年

マッカラン12年

「ザ・マッカラン」はシェリー樽によって熟成させることによって生まれる、ドライフルーツを思わせるような独特な風味と上品な色合いが特徴です。

蒸留所は、ウイスキー造りに最も適した土地と言われているスコットランド北部のハイランド地方にあるスペイサイド地区にあります。蒸留所がライセンスを取得したは1824年でハイランドでは2番目に古い蒸留所です。

樽に使用する原木から樽の製造まで自社で行うほど徹底管理されたシェリー樽で造られた原酒だけを使っています。

マッカラン

ラフロイグ 10年

ラフロイグ 10年

「ラフロイグ」は、ウイスキーの聖地とも言われるスコットランドのアイラ島にあるラフロイグ蒸留所で造られるシングルモルトです。アイラ島で造られるシングルモルトは、スモーキーで海藻や潮の香りが特徴。

なかでも「ラフロイグ」は、スモーキーアイラの象徴とも言えるシングルモルトで、薬品を思わせるようなヨード臭とオイリーで濃厚な味わいが個性的です。1994年に、スコットランドで初めて英国王室御用達のシングルモルトとして認定されました。

ラフロイグ

ザ・グレンリベット 12年

グレンリベット12年

「ザ・グレンリベット 12年」は、スコットランドで一番最初に政府登録蒸留所となったグレンリベット蒸留所で造られるシングルモルトです。

ピートの香りをつけていないモルトを使い、アメリカンオークの樽で熟成させているため、バニラのような甘い香りとのスムースな口当たりが特徴です。

シェリー樽とバーボン樽を使って最低12年の年月をかけて熟成していますが、原酒の個性を活かすためにバーボン樽の比率が高くなっています。

ボウモア12年

ボウモア12

「ボウモア 12年」は、スコットランドのアイラ島の最古の蒸留所である「ボウモア蒸留所」を代表するシングルモルトです。第一貯蔵庫は海に面し、海抜0メートルにあるため、潮風の影響を受けながら熟成されています。

そのため海のシングルモルトとも言われます。伝統的な製法であるフロアモルティングによって造られ、ドライでスモーキーな風味と柔らかでフルーティーな味わいが特徴です。

アードベッグ10年

アードベッグ10年

「アードベッグ 10年」は、個性的と言われるアイラモルトの中でも、特にスモーキーと言われるシングルモルトです。

「アードベッグ」とは、ゲール語で「小さな岬」という意味で、その名の通りアードベッグ蒸留所は、スコットランドのアイラ島南部の岬に1815年に作られました。

アードベッグ

タリスカー ストーム

タリスカー ストーム

「タリスカー ストーム」は、マスターブレンダーが、タリスカーの貯蔵庫からスカイ島の嵐をイメージさせる樽を、熟成年数にこだわることなくヴァッティングした究極のシングルモルトです。甘みとスモーキー、塩気のバランスがとれた味わいが楽しめます。

タリスカー蒸留所があるのは、スコットランド北西部に位置する別名霧の島と呼ばれるスカイ島。1830年から変わらない製法で作られるシングルモルトは、独特のスパイシーな深みのある複雑な味わいが特徴です。

グレンフィディック12年 スペシャルリザーブ

グレンフィディック12年

「グレンフィディック」は、世界で販売量のNo.1のシングルモルト。洋梨のようなフルーティな香りと複雑で上品な味わいが特徴です。

ウイリアム・グラント氏が、スコットランドのスペイサイド地域に1887年創業した「グレンフィディック蒸留所」は、1963年に世界で初めてシングルモルトとして販売したパイオニア的存在です。

ラガヴーリン 16年

ラガヴーリン16年

「ラガヴーリン 16年」は、熟成年数16年以上という長期熟成原酒だけを使って造りだされおり、スモーキーさとシェリー樽から生み出された程よい甘みとフルーティさのバランスが取れています。

ラガヴーリン蒸留所は、スコットランドのアイラ島南岸のラガヴーリン湾に端にあります。ここで生み出されるシングルモルトは、「アイラの巨人」と称され、アイラモルとの中でもスモーキーで奥深い味わいが特徴です。

スプリングバンク 10年

スプリングバンク 10年

スコットランド南西部のキャンベルタウンにあるスプリングバンク蒸留所は、モルティングからボトリングまでのすべての工程を同一の敷地内で行っている唯一の蒸溜所。

「スプリングバンク」「ロングロウ」「ヘーゼルバーン」というタイプが異なる3つのシングルモルトを造っていますが、「スプリングバンク 10年」はウイスキー愛好家の間で「モルトの香水」と言われるほど香り高く芳醇な味わいです。

グレンモーレンジィ オリジナル

グレンモーレンジィ オリジナル

こだわりぬいた特別の樽「デザイナーカスク」で10年熟成させたのが「グレンモーレンジィ オリジナル」。柑橘のさわやかな香りとバニラの華やかな風味が特徴です。

グレンモーレンジィ蒸留所は、スコットランドのハイランド地方にある蒸留所。敷地内にある「ターロギーの泉」の水を仕込み水に使い、スコットランドでもっとも背の高いポットスチルで蒸留を行っています。

カリラ 12年

カリラ12年

「カリラ12年」は、ヨードのような香りで、フルーティさとスパイシーな味わいのバランスがよく取れたシングルモルトです。

カリラとは、ゲール語でアイラ海峡のこと。「カリラ12年」を生み出すカリラ蒸留所は、アイラ島とジュラ島を隔てるこの海峡に面して建てられています。

仕込み水には、ピートが強い「ロッホ・ナム・バン湖」から浸み出したミネラルを含む水を使用。海水を使って冷却する仕組みはカリラ蒸留所だけの特徴です。

ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ

ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ

「ブルックラディ ザ・クラシック・ラディ」は、フローラルでエレガントなスタイルなシングルモルト。スタイリッシュなボトルで贈り物にもおすすめです。

スコットランドのアイラ島にあるブルックラディ蒸留所は、蒸留から樽熟成、ボトリングまでのすべてを地元アイラ島で行っています。

原料には、スコットランドの大麦麦芽を限定して使用して、伝統的な製法でウイスキーを造っています。

グレンキンチー 12年

グレンキンチー12年

「グレンキンチー 12年」は、ドライで洗練された味わいが特徴で、2013年の「ワールド ウイスキー アワード(WWA)」でベスト・ローランド・シングルモルトに選ばれています。

グレンキンチー蒸留所は、スコットランドのローランド地方にある蒸留所。エジンバラに残っている唯一の蒸留所で、ここで生み出されるウイスキーは「エジンバラモルト」と呼ばれています。

クライヌリッシュ 14年

クライヌリッシュ14年

「クライヌリッシュ 14年」は、14年以上熟成させた原酒のみをヴァティングしていて、スパイシーな香りとフルーティーな味わいが特徴です。

クライヌリッシュ蒸留所があるのは、スコットランドの北ハイランド地方。最初の蒸留所が建てられたのは1819年で、現在の蒸留所は1967年に新しく建設されたものです。

ここで造られる原酒の約95%は、ブレンデッドウイスキー向けで、残りがシングルモルトとして販売されています。

グレンファークラス 10年

グレンファークラス10年

「グレンファークラス 10年」は、シェリー樽ならではの甘い香りが特徴の飲みやすいシングルモルトです。グレンファークラスは、イギリスのサッチャー元首相が愛飲したことで知られています。

グレンファークラス蒸溜所が設立されたのは1836年。場所はスコットランドのスペイサイド特にあります。ノンピートモルトを使い、ガスによる直火炊きの銅製ポットスチルで蒸留しているのが特徴です。

ハイランドパーク 12年

ハイランドパーク12年

「ハイランドパーク 12年」は、スコットランドの北海岸沖に浮かぶオークニー諸島のハイランドパーク蒸留所で造られているシングルモルトです。

世界最北に位置し、現在でも独自に製麦を行っている数少ない蒸留所。熟成にはシェリー樽だけを使用しています。

スモーキーさの中にヘザーハニーと呼ばれる甘いピートの香りを感じるのが特徴。ボトルには、ノルウェーの世界遺産「ウルネスの木造教会」の壁面装飾がデザインされています。

クラガンモア 12年

クラガンモア12年

「クラガンモア 12年」は、香り豊かで複雑な味わいで飲み口はやわらか、女性にも飲みやすいシングルモルトです。

クラガンモア蒸留所は、スコットランドのスペイサイド地方にあります。創業者ジョン・スミス氏は、ハイランドを代表するウイスキー職人で、彼の生み出したウイスキーは「スペイサイドの至宝」と呼ばれています。

山崎 12年

山崎12年

日本最古のモルトウイスキー蒸留所であるサントリーの山崎蒸留所で生み出されるシングルモルトが「山崎 12年」です。

2003年の「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」において、ジャパニーズウイスキーとして初めて金賞を受賞。ジャパニーズウイスキーの世界的な評価を高めた銘柄です。

ホワイトオーク樽熟成原酒由来の甘いバニラ香と繊細で上品、複雑で深みのある味わいが特徴です。

シングルモルト余市

余市

「シングルモルト余市」は、穏やかなピート感とオーク樽の甘さとオレンジのようはフルーティな味わいが特徴です。

ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝が、ウイスキー造りの理想の場所として建てたのが北海道にある余市蒸留所。世界でも珍しい石炭直火蒸留を創業以来守り続けています。

シングルモルト宮城峡

宮城峡

「宮城峡」は、樽由来のバニラ香とドライフルーツのような甘い味わい、なめらかな口当たりが特徴です。

ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝が「異なる蒸留所の原酒をブレンドすることでウイスキーはより味わい深くなる」という思いから、建てたのがニッカ宮城峡蒸留所。

今も旧式の「カフェ式連続式蒸溜器」によって蒸留が行われていて、まろやかで華やかなモルトウイスキーが作り出されています。

まとめ

シングルモルトウイスキーは、ブレンデッドウイスキーに比べて、蒸留所のある土地の気候や風土、水、製法などによって個性の違いがはっきりと判るのが魅力です。

紹介した20銘柄を飲み比べてみて、お気に入りのシングルモルトウイスキーを見つけてください。




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