ニッカウヰスキー余市蒸溜所ガイドツアー!見学内容と楽しみ方

余市蒸留所

ニッカウヰスキー余市蒸溜所は、創業者である竹鶴政孝がウイスキーづくりを学んだスコットランドに似た冷涼で湿潤な気候や風土を持つ北海道余市町に建設した蒸溜所です。

ウイスキー愛好家だけでなくたくさんの観光客が訪れる人気スポットで、NHK連続テレビ小説「マッサン」が放送された2015年には80万人を超える来場者を記録。

蒸溜所内にある「ウイスキー博物館」には、ニッカウヰスキーの歴史とともに、これまで販売されたさまざまなウイスキーが展示されています。

この記事では、ニッカウヰスキー余市蒸溜所を見学したときの様子をご紹介します。

掲載内容は公開時点のものです。ご利用時と異なることがありますのでご了承ください。

ニッカウヰスキー余市蒸溜所へ!

ニッカウヰスキー余市蒸溜所がある余市町は、札幌市から西に約50㎞、積丹半島の付け根に位置しています。駐車場はありますが、蒸溜所ガイドツアーではウイスキーの無料試飲ができるので、電車やバスを使って行くのがおすすめです。

JRでは、札幌駅から小樽駅で乗り換え余市駅まで1時間と少し、小樽駅からは余市駅まで約30分です。

余市駅

小樽と余市の間は列車の本数があまり多くないので、小樽からはバスを利用するのがおすすめ。

小樽駅前バスターミナルから約10~20分おきに出ていて、所要時間は約35分です。余市駅に着くと、そこにはニッカのロゴが入った樽が飾られて、記念撮影のスポットになっています。余市駅の建物からは、正面に見える赤い屋根の「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」が見えます。

余市蒸留所

蒸留所ガイドツアーの見どころ

モルトウイスキーの製造工程は、乾燥~粉砕~糖化~発酵~蒸溜~貯蔵と進められます。しかし蒸溜所ガイドツアーでは、建物の配置の関係で次の順路でガイドツアーが進められました。

1.待合室

余市蒸留所

受付が終わると待合室のある建物でガイドツアーのスタートを待ちます。建物内には、大きなガイドマップが壁に貼られていて、見学できる建物の名前と位置が案内されています。

余市蒸留所

2.キリン棟

キリン棟は、発芽させた麦を燻煙乾燥させてスモーキーフレーバーをつける乾燥施設です。

特徴的な形をした屋根は「パゴタ屋根」と呼ばれていて、余市蒸溜所のシンボルになっています。

余市蒸留所

巨大な釜戸のような構造になっていて、2階に大麦麦芽(モルト)を敷き詰め、1階にある窯でピートを燃やして燻しながら乾燥させます。

現在は、稼働していなく年に数回開催される「マイウイスキー作り」のイベントの時にのみ使われています。

3.蒸溜棟

ニッカウヰスキー余市蒸溜所は、世界でもここだけと言われる「石炭直火焚き製法」という昔ながらの蒸溜法を、創業以来守り続けています。

蒸溜棟の内部には、大きな単式蒸溜器(ポットスチル)がいくつも並んでいて、奥から三番目の小さな釜が、1963年に最初に作られたポットスチルです。

余市蒸留所のポットスチル

それぞれのポットスチルは、ネックと呼ばれる上部のクビの部分の角度が違っています。この微妙な角度の違いによって、蒸溜されるお酒の風味が異なるそうです。

また、ポットスチルのネック部にはしめ縄がされています。創業者の竹鶴政孝は造り酒屋の息子で、酒造りは神様が見守っているという考えから、今も行われているとのこと。ウイスキーの製造期間中には、職人さんが窯に石炭を入れる様子も見ることができます。

余市蒸留所

4.旧事務所

1934(昭和9)年に、ニッカウヰスキーの前身である「大日本果汁株式会社」が設立された当時に使われていたのが、16坪ほどの小さな事務所です。

余市蒸留所

工場が拡大されて、新しい事務所ができた後、政孝が無くなるまでの3年間は会長室として使われていました。なお、ニッカウヰスキーの社名は、大日本果汁株式会社から「日(ニ)」と「果(カ)」を取って1952(昭和27)年に社名変更されたものです。

旧事務所は、政孝が亡くなった翌年には、余市町の指定文化財となっています。企業の建物が指定文化財となったのは、北海道ではこの建物が初めてだったそうです。建物の中には、「大日本果汁株式会社」の社名が入った大きな金庫が展示されています。

余市蒸留所

5.旧竹鶴邸

もともとは余市町の郊外にあった建物を移築・復元して展示されている「旧竹鶴邸」は、洋室と竹鶴の寝室だった畳の部屋など和洋折衷の建物になっています。アーチ状の玄関は、妻のリタが寂しくないようにと、スコットランドのリタの実家と同じように作ったそうです。

余市蒸留所

見学できるのは玄関ホールと庭園だけですが、玄関ホールにはリタが愛用した聖書や十字架、政孝がリタに贈ったプレゼント、旧竹鶴邸の間取りがわかる模型などが展示されています。

余市蒸留所

また見学はできませんが、毎晩ウイスキーを1本飲んでいたという政孝の寝室の押し入れの中には、すぐに用がたせるように便器が設置されているそうです。それにしても毎晩ウイスキーを1本空けていたとはすごいですね。

6.一号貯蔵庫

余市蒸留所

ニッカウヰスキー余市蒸溜所には、現在26棟の貯蔵庫があります。蒸溜所ガイドツアーでは、創業当時に建てられた一号貯蔵庫を見学することができます。

余市蒸留所

手前の樽は展示用で中に原酒は入っていませんが、奥に眠る樽には現在も原酒が詰められた樽が並んでいます。

蒸溜所見学のお楽しみは試飲

ウイスキー好きの蒸溜所見学の楽しみと言ったら、やっぱり試飲です。ニッカウヰスキー余市蒸溜所では、無料の試飲と蒸溜所限定の貴重なウイスキーも味わえる有料の試飲が用意されています。

蒸溜所ガイドツアーの無料試飲

蒸溜所ガイドツアーの最後には、ニッカ会館の2階の試飲コーナーで、ウイスキーなどを無料試飲することができます。

余市蒸留所

試飲できるのは「シングルモルト余市」または「アップルワイン」、お酒が飲めない人にはリンゴジュースも用意されています。「シングルモルト余市」は、ストレート、ロック、水割り、ハイボールから飲み方を選べます。

余市ウイスキー

以前は、シングルモルト余市とアップルワインに加えて、スーパーニッカの3杯をセットで試飲できたようですが、新型コロナウイルスの感染予防で試飲の時間を短くするため1杯になっているのでしょうか。試飲の時間も15分以内とされていました。

有料試飲ではレアなシングルモルトも飲める

施設内にある「ウイスキー博物館」は、平成10年に作られたウイスキーや竹鶴政孝とリタに関する貴重な資料が展示される博物館です。「ウイスキー館」と「ニッカ館」の2棟ありますが、ウイスキー館は2021年4月頃まで改修工事を行っているため見学できません。

見学した「ニッカ館」には、竹鶴政孝と妻リタにまつわる物語や、政孝がスコットランドで学んだウイスキー造りに関する資料などが展示されています。

ニッカ館

ニッカ館の奥には、有料で試飲ができるコーナーがあり、「シングルカスク余市10年」や「シングルモルト余市ピーティー&ソルティー」「シングルモルト余市ウッディ&ヴァニリック」「シングルモルト余市シェリー&スイート」など工場限定のウイスキーも味わえます。

今回は、せっかくなので1杯15㏄で1,000円と一番高価な「シングルカスク余市10年」を試飲しました。

ウイスキー

シングルカスク余市は、「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」の中でも特別に選ばれた一つの樽の原酒から作られたシングルモルトウイスキーです。加水していないためアルコール度数は60度以上とのこと。濃厚な味わいと香りで、飲むと胃袋の中までウイスキーが流れて行くのがわかります。

ニッカウヰスキー余市蒸溜所限定のウイスキーが買える

見学ルートの一番奥には、「ディスティラリーショップノースランド」があり、ニッカウヰスキー余市蒸溜所オリジナルの商品がたくさん並んでいます。

余市蒸留所グッズ

店内には、ウイスキーだけでなく、ウイスキーに合うおつまみや余市蒸溜所のロゴが入ったいろいろなグッズなども販売されています。

ニッカウヰスキー余市蒸留所の見学予約について

現在は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、自由見学や団体の見学は行えません。蒸溜所を見学するには、完全予約制の「蒸溜所ガイドツアー」に事前に申し込む必要があります。申込は、ニッカウヰスキーのホームページにある余市蒸溜所見学ガイドから行えます。

蒸溜所ガイドツアーの所要時間は約30分。午前9時~12時、午後13時~15時の間で30分間隔で開催されます。週末は終日予約が一杯になっていることが多いので、早めの予約がおすすめです。

余市蒸溜所見学ガイド:https://www.nikka.com/guide/yoichi/about.html

ニッカウヰスキー余市蒸溜所の基本情報

ニッカウヰスキー余市蒸溜所の敷地の広さは150,000平方メートルと東京ドーム3個分以上。敷地内には、創業当時の建物がいくつも残されていて、キリン塔と呼ばれる第一乾燥塔や蒸溜棟、第一貯蔵庫など9棟の建造物が、国の登録有形文化財(建造物)に認定されています。

余市蒸留所
名称ニッカウヰスキー北海道工場余市蒸溜所
住所〒046-0003 北海道余市郡余市町黒川町7-6
電話番号0135-23-3131
受付時間9:00〜16:00 休業日(12月25日〜1月7日)を除く毎日
休業日12月25日~1月7日
アクセス<車>
ニッカウヰスキー余市蒸溜所のある余市(よいち)町は、札幌から国道5号線を西に約50km、積丹半島の付け根にあります。

<電車>
JR余市駅から徒歩約2~3分
・JR新千歳空港駅~JR余市駅まで:約1時間半強
・JR札幌駅~JR余市駅まで:約1時間強
・JR小樽駅~JR余市駅まで:約30分

<バス>
小樽駅前バスターミナルから約35分。
余市駅前で下車し、そこから徒歩約2~3分です

まとめ

ニッカウヰスキー余市蒸溜所は、NHKの連続テレビ小説「マッサン」のブームがあった2015年には、年間80万人以上が訪れた北海道を代表する観光スポットです。

現在は、新型コロナウイルス感染症の感染予防のために完全予約制となっていますが、週末はかなり先まで予約が埋まっています。

JRを使えば新千歳空港からは約1時間半、札幌駅からは1時間ほどなので、札幌を中心とした北海道観光の際には、行先に加えてみてはいかがでしょうか。




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ABOUT US

やまざきこだわりライター
美味しいお酒を飲むことが大好きで東京・埼玉を中心に飲み歩いてます!最近はウイスキーにハマっていて、コロナの影響もあって家飲みを楽しんでます(>_<)