メーカーズマークの種類と味|おすすめの飲み方も紹介

メーカーズマーク

俳優の小栗旬さんが出演するウイスキーCMに登場する「メーカーズマーク」。

メーカーズマークは、アメリカで製造されるバーボンウイスキーで、他のウイスキーにはないこだわりを持っていることで知られています。

今回は、メーカーズマークの種類とそれぞれの味わい、おすすめの飲み方を紹介します。また、歴史や製法などを解説します。

メーカーズマークの種類

ここでは販売中のボトルに加え、終売となっているメーカーズマークを紹介していきます。

メーカーズマークの種類一覧

商品種類アルコール
度数
容量価格帯
メーカーズマーク レッドトップメーカーズマークバーボン45%700ml約2,500円
メーカーズマーク 46メーカーズマーク 46バーボン47%750ml約5,000円
メーカーズマーク ゴールドトップメーカーズマーク ゴールドトップバーボン50.5%750ml20,000円~
メーカーズマーク カスクストレングスメーカーズマーク カスクストレングスバーボン54.9%750ml6,000円~
メーカーズマーク VIPメーカーズマーク VIPバーボン45%750ml18,000円~
メーカーズマーク プライベートセレクトメーカーズマーク プライベートセレクトバーボン55%750ml7,000円~
メーカーズマーク ミントジュレップメーカーズマーク ミントジュレップバーボン33%1000ml5,000円~

メーカーズマーク

メーカーズマーク レッドトップ
原産国アメリカ
種類バーボン
アルコール度数45%
容量700ml
価格帯約2,500円

メーカーズマークのレギュラーボトルです。

冬小麦の優しく上品な甘みが特徴的で、バニラやオレンジ、ハチミツのような香りを感じることができます。口当たりもやわらかく、優しい余韻に包まれることでしょう。

700mlが一般的ですが、300mlや1000mlのボトルも販売されているので、少し試したい方はもちろんのこと、ガッツリ飲みたい方にとってもオススメです。

メーカーズマーク 46

メーカーズマーク 46
原産国アメリカ
種類バーボン
アルコール度数47%
容量750ml
価格帯約5,000円

「メーカーズマーク 46」は、メーカーズマークの中でもランクの高いボトルです。製法に大きな特徴があり、熟成した原酒樽に「インナーステイブ」を10枚ほど入れ、さらに数ヶ月間、熟成させて作られています。

インナーステイブとは

フレンチオークを焦がした板のこと

この製法により、他では感じられないほどの深い余韻を生み出しているのです。また、深い余韻に対し、口当たりが軽いのもポイント。

バランスが非常によく、バニラやキャラメルのような味わいも上品さを引き立ててくれます。ストレートやロックでじっくりと味わうのに向いているボトルです。

メーカーズマーク ゴールドトップ

メーカーズマーク ゴールドトップ
原産国アメリカ
種類バーボン
アルコール度数50.5%
容量750ml
価格帯20,000円~

「メーカーズマーク ゴールドトップ」は、現在は終売となっている、かなりレアなボトルです。

アルコール濃度は50.5度という高さでありながら、刺激はほとんどなく、非常にまろやかな口当たりとなっています。また、ダークチョコレートやカラメルプリンのような味わいと、カカオやバニラを彷彿とさせる香りは絶品です。

かなりのレアものなので高値で取引されていますが、ウイスキー好きなら1度は飲んでみたい1本でしょう。

メーカーズマーク カスクストレングス

メーカーズマーク カスクストレングス
原産国アメリカ
種類バーボン
アルコール度数54.9%
容量750ml
価格帯6,000円~

「メーカーズマーク カスクストレングス」は、樽から取り出した原酒をそのままボトリングして作られたものです。

原酒を薄めていないため、アルコール度数は54~58%とやや高いのが特徴になります。度数に多少のズレが出るのは、熟成する樽によって度数が異なることが原因です。

アルコールの強い刺激と樽の香りが印象的で、バニラやカラメルのような甘みを感じることができます。メーカーズマークの個性を存分に発揮したボトルといえるでしょう。

ストレートでズッシリと味わいたいものです。

メーカーズマーク VIP

メーカーズマーク VIP
原産国アメリカ
種類バーボン
アルコール度数45%
容量750ml
価格帯18,000円~

「メーカーズマーク VIP」は、現在、終売となっており、販売されていた頃もメーカーズマーククラブの会員しか購入できなかった非常にレアなボトルです。

アルコール度数は45度ですが、中身はゴールドトップと同じになります。しかし、注ぎ口は細くてスマートです。

箱に同封されているハガキを利用し、オリジナルのラベルが作れるので、贈答用のボトルとして使用することをオススメします。

メーカーズマーク プライベートセレクト

メーカーズマーク プライベートセレクト
原産国アメリカ
種類バーボン
アルコール度数55%
容量750ml
価格帯7,000円~

「メーカーズマーク プライベートセレクト」は、「メーカーズマーク 46」をベースとし、販売メーカーごとに自由にアレンジすることでオリジナルのボトルを生産するという企画から生まれたボトルです。

日本では「カクヤス」、「リカーマウンテン」、「ドン・キホーテ」などがオリジナルボトルを生産しています。

それぞれのメーカーごとに違った味わいを楽しめるので面白いですね。

メーカーズマーク ミントジュレップ

メーカーズマーク ミントジュレップ
原産国アメリカ
種類バーボン
アルコール度数33%
容量1000ml
価格帯5,000円~

「メーカーズマーク ミントジュレップ」は、ケンタッキーダービーの公式ドリンクとなっており、年に1度だけ仕込まれる特別なボトルです。

アルコール度数は40度未満となっているため、ウイスキーではなく、リキュールという扱いになりますが、メーカーズマークの個性は十分に感じられます。

フレッシュなスペアミントで香りづけされており、カクテルも簡単に作れるため、初心者にもオススメなボトルです。

メーカーズマークおすすめの飲み方

メーカーズマークには、いろいろな種類があり、それぞれ味や香りも異なります。そのため、相性のよい飲み方や好きな飲み方にも違いが出やすいです。

ここでは、メーカーズマークのおすすめの飲み方を紹介します。

ロック

ロック

メーカーズマークのまろやかで優しい口当たりや冬小麦の甘みを存分に味わいたいという方は、ロックで飲むことをオススメします。

氷が溶けるたびに味が変化するため、一杯でさまざまなメーカーズマークを楽しむことができるでしょう。

作り方
  1. グラスに大きめの氷を入れます。
  2. ウイスキーを適量注ぎます。
  3. マドラーで軽く混ぜます。
  4. 完成。

※ロックを飲むときは、チェイサーを用意しましょう。

ハイボール

ハイボール

メーカーズマークを爽快に味わいたい、華やかな香りを感じたいという方は、ハイボールで飲むことをオススメします。

メーカーズマークならではの甘みと炭酸の爽快感が絶妙にマッチして、ゴクゴクと飲める一杯となるでしょう。冬小麦の甘い香りやまろやかな風味がほのかに感じられます。

作り方
  1. グラスいっぱいに氷を入れます。
  2. ウイスキーを適量注ぎます。
  3. マドラーでしっかり混ぜ、ウイスキーを冷やします。
  4. ソーダを氷にあてないよう注ぎます。(ウイスキー1:ソーダ3~4)
  5. マドラーをタテに1回混ぜます。
  6. 完成。

オールド・ファッションド

オールド・ファッションド

オールド・ファッションドは、元祖カクテルとも呼ばれ、バーボンと相性のよい飲み方です。

メーカーズマークならではのまろやかな口当たりと甘みで、いつもとは違ったオールド・ファッションドを楽しむことができるでしょう。

作り方
  1. グラスに角砂糖を入れ、アロマティックビターズを1~2滴たらします。
  2. 氷を加えて、メーカーズマークを注ぎます。
  3. お好みのフルーツ(オレンジ、チェリーなど)を飾ります。
  4. 完成。

マンハッタン

マンハッタン

マンハッタンは、「メーカーズマーク 46」を飲む時に、試していただきたい飲み方です。

メーカーズマークの甘くて深い味わいに、スイートベルモッドの甘みとビターズの苦みが加わることで、バランスのよい味や香りを引き出してくれます。

作り方
  1. ミキシンググラスに下記材料を入れ、ステアします。
    • メーカーズマーク  45ml
    • スイートベルモット 20ml
    • アロマティックビターズ 2滴
  2. カクテルグラスに注ぎます。
  3. マラスキーノチェリーを飾ります。
  4. 完成。

エッグノック

エッグノック

エッグノックは、寒い時期にオススメなカクテルです。

アメリカではクリスマスによく飲まれている人気のカクテルとなっています。メーカーズマークのまろやかな口当たりとほどよい甘みがより引き立つ飲み方といえるでしょう。

作り方
  1. ミキサーやシェーカーに下記材料を入れ、しっかり混ぜます。
    • メーカーズマーク 30ml
    • ホワイトラム 15ml
    • 生クリーム 15ml
    • 卵 1個
    • 砂糖 適量
  2. グラスに注ぎ、ナツメグを振りかけます。
  3. 完成。

ミントジュレップ

ミントジュレップ

ミントジュレップは、メーカーズマークを爽やかに味わいたいという方にオススメの飲み方です。ミントの清涼感とメーカーズマークのほどよい甘みが絶妙にマッチしたカクテルとなっています。

作り方
  1. グラスにミントの葉とガムシロップ(15ml)を入れます。
  2. ソーダまたはミネラルウォーター(20ml)を注ぎ、ミントを軽くつぶすようにステアします。
  3. メーカーズマーク(45ml)を注ぎます。
  4. ステアしながらクラッシュドアイスを2~3回に分けて入れます。
  5. 最後に山のようにクラッシュドアイスをもって、ミントを飾ります。
  6. 完成。

メーカーズマークについて

メーカーズマークとは、アメリカのケンタッキー州にあるロレットという町で製造されたバーボンウイスキーです。

この小さな町で、夫がバーボンを造り、妻は商品のマーケティングをする、という家族経営で発展を重ねてきました。

ここでは、そんなメーカーズマークの歴史、特徴、製法について解説していきます。

メーカーズマークの歴史

1784年にロバート・サミュエルズがケンタッキー州で、農業を営む傍らウイスキー製造を始めました。ここで作られたウイスキーが後のメーカーズマークとなります。

1840年には3代目のテイラー・ウィリアム・サミュエルズが蒸留所を建設し、ウイスキー造りを本格化させます。しかし、1920年に禁酒法が施行され、操業停止を余儀なくされました。

1933年に禁酒法が撤廃されてからも、しばらく伸び悩んだのですが、1951年に大きな転機が訪れます。6代目のビル・サミュエルズ・シニアが、今までのバーボンとは違った世界にも認められる、最高品質のバーボンのレシピを追求し始めたのです。

良質な水とウイスキーに合う原材料を探すために試行錯誤を重ねました。そうして1954年になると、蒸留所を改修し、新たに稼働。

「機械任せにせず、できる限り人の手で作る」をモットーに冬小麦を使った最高品質のバーボン造りを開始します。

1958年には、妻のマージーがボトルに封蝋を施すというデザインと「メーカーズマーク」という名をつけました。そして、翌年に「メーカーズマーク」が誕生したのです。

このように長い年月をかけて製造された「メーカーズマーク」は、世界にも賞賛され、現在に至るまで多くの人に飲まれています。

メーカーズマークの特徴

メーカーズマークは、バーボンが苦手な方でも楽しむことができる、まろやかで甘みのあるウイスキーです。

6代目のビル・サミュエルズ・シニアがバーボンに合う穀物を見極めるためにパンを焼いたというエピソードがあります。これから分かるとおり、口当たりには相当なこだわりがあると言えるでしょう。

そうして選ばれた冬小麦が、甘みや優しい口当たりを引き出し、メーカーズマークならではの味わいを生み出しているのです。

メーカーズマークの製法

メーカーズマークの製法には大きく以下2つのこだわりがあります。

  • 原材料の冬小麦
  • ボトルに施される封蝋

こだわり1:原材料の冬小麦

メーカーズマーク以外のジムビームやワイルドターキーなどのバーボンは、原材料にライ麦を使って製造されています。しかし、メーカーズマークでは、越冬させて長い生育期間を経て作られた冬小麦を原材料としているのです。

この冬小麦を使用することで、まろやかな口当たりと華やかな香りをバーボンに与え、メーカーズマークならではの味わいを引き出しています。

こだわり2:ボトルに施される封蝋

封蝋は、昔から現在に至るまで、すべてを手作業で施されているのです。そのため、同じデザインは存在せず、微妙に形が異なっています。

初期の原材料やデザインを現在まで引き継いでいるところにも魅力を感じますね。

まとめ

メーカーズマークのハンドメイドや原材料へのこだわりは、とても魅力的なものです。現代まで引き継がれる創業者の思いを感じながら飲むのもよいでしょう。

さまざまなボトルのメーカーズマークを楽しんでみてください。