アメリカを代表するウイスキー「ジャックダニエル」。ジョニーウォーカーに続いて、世界で2番目に売れているウイスキーです。
ジャックダニエル蒸溜所が造り出すテネシーウイスキー製法は、100年以上変わっていません。バニラ、キャラメル等の香りとまろやかでバランスのとれた味わいが特徴です。
今回は、ジャックダニエルの種類とそれぞれの味わい、歴史や製法などについて紹介します。
ジャックダニエルの種類
ジャックダニエルの種類を紹介します。種類ごとに味わいが異なるので、それぞれの特徴を理解し、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。※ここでは終売品も含めて紹介しています。
ジャックダニエルの種類一覧
商品 | 種類 | アルコール 度数 | 容量 | 価格帯 | |
---|---|---|---|---|---|
![]() | ジャックダニエル ブラック | テネシー | 40% | 700ml | 約2,000円 |
![]() | ジャックダニエル ゴールド | テネシー | 40% | 700ml | 10,000円~ |
![]() | ジャックダニエル シングルバレル | テネシー | 47% | 750ml | 約5,000円 |
![]() | ジャックダニエル テネシーハニー | リキュール | 35% | 700ml | 約2,000円 |
![]() | ジェントルマンジャック | テネシー | 40% | 700ml | 約3,000円 |
![]() | ジャックダニエル シナトラセレクト | テネシー | 45% | 1000ml | 17,000円~ |
ジャックダニエル ブラック(Old No.7)

原産国 | アメリカ |
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種類 | テネシー |
アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
価格帯 | 約2,000円 |
「ジャックダニエル ブラック(Old No.7)」は、テネシーウイスキーを代表するウイスキーです。ジャックダニエルの定番ボトルとも言えるでしょう。
チャコールメローイング製法による甘みや風味を存分に味わうことができます。値段も手頃なので、初心者にもオススメです。まずは、「ジャックダニエル ブラック(Old No.7)」を試してから、他の種類にも挑戦していくというのもありだと思います。
ボトルに名前を入れてくれるので、プレゼントとして送るのもいいですね。
ジャックダニエル ゴールド

原産国 | アメリカ |
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種類 | テネシー |
アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
価格帯 | 10,000円~ |
「ジャックダニエル ゴールド」はとても贅沢な時間を楽しめるウイスキーです。
チャコールメローイングを2回行うことで、非常にクリアな味わいを実現。さらに、アメリカンオーク樽とメイプルウッド樽の豊かな香りを感じることができます。
熟成度の高いウイスキーを飲みたい方にオススメです。
ジャックダニエル シングルバレル

原産国 | アメリカ |
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種類 | テネシー |
アルコール度数 | 47% |
容量 | 750ml |
価格帯 | 約5,000円 |
「ジャックダニエル シングルバレル」は、一つの樽の原酒だけを使って作られたウイスキーです。複数の樽の原酒を混ぜて作られる「ブレンデッド」と比べ、ウイスキーならではの独特で複雑な味わいを楽しむことができるでしょう。
キャラメルやバニラの風味、木材のような香りが特徴的で、非常に飲み応えがあります。ゆっくりとウイスキーを楽しみたい方やヘビーなウイスキーが好きな方にオススメです。
ジャックダニエル テネシーハニー

原産国 | アメリカ |
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種類 | リキュール |
アルコール度数 | 35% |
容量 | 700ml |
価格帯 | 約2,000円 |
「ジャックダニエル テネシーハニー」は、上品な甘みを感じられるウイスキーです。
「ジャックダニエル ブラック(Old No.7)」にハニー、メープルシロップ、ナッツの香りを加えることで、上品な甘みを引き出すことに成功しました。また、他のウイスキーと比べ、アルコール度数も低くなっています。
ウイスキーが苦手な方やお酒に強くないという方にもオススメです。
ジェントルマンジャック

原産国 | アメリカ |
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種類 | テネシー |
アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
価格帯 | 約3,000円 |
「ジェントルマンジャック」は、限られた生産数の希少なウイスキーです。
「ジャックダニエル ゴールド」と同様にチャコールメローイングを2回行っており、非常にまろやかな口当たりとなっています。また、キャラメルやバニラの香りとほどよい甘さが特徴的です
生産数が少ないこともあり、ウイスキー愛好家へのプレゼントにも最適でしょう。
ジャックダニエル シナトラセレクト

原産国 | アメリカ |
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種類 | テネシー |
アルコール度数 | 45% |
容量 | 1000ml |
価格帯 | 17,000円~ |
「ジャックダニエル シナトラセレクト」は、シナトラバレルという内壁をストライプ状に削った樽で熟成されたウイスキーです。ストライプ状に削られたことで原酒に触れる面積が多くなり、より一層、樽の風味や味わいを感じることができます。
数あるジャックダニエルの中でも、風味と味わいの濃さはトップクラスでしょう。
ボトルがギフトボックスに入っているため、プレゼントにも最適です。また、伝説の歌手フランクシナトラとジャックダニエルについての本が付いてきます。
シナトラファンであれば、見逃せないウイスキーであると言えるでしょう。
ジャックダニエルおすすめの飲み方
ジャックダニエルは、飲み方によっても違った味わいを楽しむことができます。ここでは、6つの飲み方を紹介します。
ストレート

ジャックダニエル本来の香りや味わいを楽しみたいという方は、ストレートで飲むことをオススメします。キャラメルやバニラの香りを感じ、深い余韻を味わえます。
ストレートで飲む時は、チェイサーを忘れずに用意しておきましょう。一口ごとに味覚をリセットし、ジャックダニエル本来の味を堪能してください。
ロック

ジャックダニエルといえば、ロック。そう言われるほど、本場テネシー州では、定番の飲み方のようです。
注がれたジャックダニエルがゆっくりと氷を溶かし、一口ごとに違った風味や味わいを感じることができます。
水割り

ロックやストレートとは一味違った風味を楽しみたい方は、水割りがオススメです。
使用する水は、ミネラルウォーターが理想的です。硬度によって風味や味わいが変わるという特徴を持つので、自分ならではの組み合わせを探していきましょう。
- グラスいっぱいに氷を入れます。
- ジャックダニエルを適量注ぎます。
- ミネラルウォーターを注ぎます。(ジャックダニエル1:天然水2~2.5)
- マドラーでしっかり混ぜます。
- 完成。
ハイボール

爽やかさを感じつつも、ジャックダニエル本来の風味や味わいを楽しみたいという方は、ハイボールがオススメです。
お好みでレモンやライムを入れるのもよいでしょう。
- グラスいっぱいに氷を入れます。
- ジャックダニエルを適量注ぎます。
- マドラーでしっかり混ぜ、ジャックダニエルを冷やします。
- ソーダを氷にあてないよう注ぎます。(ジャックダニエル1:ソーダ3~4)
- マドラーをタテに1回混ぜます。
- 完成。
オレンジ割り

柑橘系の爽やかな香りとジャックダニエル本来の風味を味わいたい方は、オレンジ割りで飲むことをオススメします
柑橘系のほどよい酸味とジャックダニエルの豊かな風味は、相性抜群です。そのため、炭酸が苦手な方やウイスキーがあまり得意ではないという方でも、飲みやすくなっています。
- グラスいっぱいに氷を入れます。
- ジャックダニエルとオレンジジュースを好みの割合で入れます。
- マドラーでしっかり混ぜます。
- 完成。
ミルク割り

ジャックダニエルの雑味が緩和された、まろやかな口当たりを楽しみたいという方は、ミルク割りで飲むことをオススメします。キャラメルやバニラの風味を感じられるジャックダニエルは、ミルクとの相性も抜群です。
温めて飲んだり、生クリームを加えたりするなど、バリエーションが豊富なのも魅力の一つでしょう。
- ジャックダニエルを適量注ぎます。
- ジャックダニエルの1.5~2倍程度の牛乳を注ぎます。
- マドラーで軽く混ぜます。
- 完成。
※お好みでシロップなど入れても良いでしょう。
ジャックダニエルについて

ジャックダニエルとは、アメリカのテネシー州で製造されているウイスキーです。テネシーウイスキーという種類に属します。
ここでは、ジャックダニエルの歴史や製法、バーボンとの違いについて解説していきます。
ジャックダニエルの歴史
ジャックダニエルという名前の由来は、創業者のジャスパー・ニュートン・ジャック・ダニエル(以後、ジャックとする)から来ています。
貧しい家庭に生まれたジャックは、7歳の頃からダン・コール氏という蒸留所のオーナーに雇われることになりました。
幼い頃から、テネシーウイスキーの製造ノウハウを学んだジャックは、13歳の時に、蒸留所を譲り受けます。その3年後の1866年には、ウイスキーをボトリングして販売し始めました。
1904年には、セントルイス万国博覧会で「ジャックダニエル オールドNo.7」を出品し、金賞を獲得したのです。
知名度も上がり、世界中に知られるウイスキーとなったのですが、1919年に禁酒法が施行。
ジャックの譲り受けた蒸留所は、閉鎖へと追い込まれてしまいました。その後、再起を果たしますが、後継者がおらず、世界規模の大手リカーメーカーであるブラウン・フォーマン社によって買収されます。
買収後も「ジャックダニエル オールドNo.7」は継続して販売され、現在は「ジャック ダニエル ブラック」として多くの人に愛されるようになったのです。
ジャックダニエルの製法
ジャック ダニエルの魅力は、口当たりの良さと甘み、キャラメルやバニラのような風味豊かな味わいです。
この魅力を作り出しているのが「チャコールメローイング」という製法です。
この製法の特徴として、サトウカエデの木炭をつかって、ろ過するというものがあります。3メートルほどのろ過槽へ原酒を垂らし、時間をかけてろ過するのです。この製法により、雑味が消え、ジャックダニエルのバニラやキャラメルのような風味豊かな味わいと口当たりの良さを引き出します。
さらに、製法だけでなく、サトウカエデや仕込み水にも地産地消というこだわりを持つのです。こういったさまざまなこだわりこそが、ジャックダニエルの魅力とも言えます。
ジャックダニエルとバーボンの違い
ジャックダニエルとバーボンの違いは、ほとんどありません。原材料や製造方法も似ており、風味もほぼ同じです。
しかし、ジャックダニエルはテネシーウイスキーに分類されます。これは、ジャックダニエルの製造場所がテネシー州であるためです。
バーボンが産地を問われることがありませんから、それこそが両者の違いと言えるでしょう。
まとめ
セントルイス万国博覧会で「ジャックダニエル オールドNo.7」が金賞に輝いてから、100年以上も多くの人に愛されているジャックダニエル。
それぞれの種類に違った特徴があり、テネシー州のこだわりが詰め込まれています。
ジャック ダニエルを飲む時には、種類や飲み方にこだわって、あなたならではの楽しみ方を探してみてください。
※ロックを飲むときは、チェイサーを用意しましょう。