ザ・グレンリベットとは?代表的な15種類とおすすめの飲み方を紹介

グレンリベット

「すべてのシングルモルトの原点」というキャッチコピーで知られるザ・グレンリベット。

なんといっても飲みやすく、初心者向けウイスキーのランキングでは必ずと言っていいほど、上位にランクインしています。

この記事ではそんなザ・グレンリベットの歴史や特徴をはじめ、代表的な15種類とおすすめの飲み方を解説します。

ザ・グレンリベットとは 

グレンリベット蒸留所

ザ・グレンリベットは、スペイサイド地方を代表とするシングルモルトウイスキーです。フランスのペルノ・リカール社が所有するグレンリベット蒸溜所で製造されています。

ここでは、そんなザ・グレンリベットの歴史や特徴、製法まで解説していきます。

ザ・グレンリベットの歴史

1824年、ジョージ・スミスによってグレンリベット蒸溜所は創立されました。

当時は、お酒に多額の税金がかけられていたため、密造酒がほとんどでした。そんな中、グレンリベット蒸溜所の評判が国王に伝わります。

それがきっかけで政府公認の蒸溜所第1号として、ウイスキー造りのライセンスを取得することになったのです。

しかし、他の密造業者からは裏切り者扱いを受けることになります。実際に創業者のジョージ・スミスは、何度か命の危険にさらされたこともあったそうです。そのため、親を心配した息子から護身用の拳銃2丁を持たされていました。

時が経つにつれ、他の密造業者も政府に許可をもらえるようになっていきます。

ただし、ここでまた別の問題が発生しました。勝手に「グレンリベット」を名乗る蒸溜所が出てきたのです。その数はなんと18にものぼったと言われています。

当然のことながら、2代目のゴードン・スミスが「商標は自分たちにある」と主張しました。さらに、1880年には商品名を「ザ・グレンリベット」と改名することで、他の銘柄との違いを明確にしていきます。

このことがきっかけとなり、現在でも銘柄の前に「THE」があるのです。

ザ・グレンリベットの特徴

ザ・グレンリベットは、クセのないスッキリとした味わいが特徴的です。

また、柑橘や花、ハチミツのようなフルーティな香りをもち、ウイスキー特有のピート香はほとんど感じられません。

そのため、初心者向けウイスキーのランキングを調べると、必ずと言っていいほど上位にランクインしています。

「ウイスキーを飲んだことがない」という方にも、ぜひ飲んでいただきたいウイスキーです。

ザ・グレンリベットの製法

ザ・グレンリベットは、蒸溜所の敷地内から湧き出るジョージーの湧水を使用しているという特徴を持ちます。この水は、地下200mの水脈を源泉としており、ミネラル分を豊富に含んだ硬水です。

この豊富なミネラル分が大麦から多くの糖分を抽出し、ザ・グレンリベットならではのフルーティな香りを引き出します。

また、ポットスチルには胴体とパイプ部分にくびれがある単式蒸留タイプのものを使用し、スッキリとした味わいを作り出しています。グレンリベット蒸溜所には、このような巨大なポットスチルが合計8基あり、大量生産を可能としているのです。

熟成に使用する樽は、アメリカンオークのバーボン樽やヨーロピアンオークのシェリー樽、ポート樽などがあります。

このような大きな3つのこだわりにより、ザ・グレンリベット独自の香りや味わいを生み出しているのです。

ザ・グレンリベットの代表的な15種類

ザ・グレンリベットは、どれもスッキリとした味わいが特徴的なウイスキーです。

ウイスキー独特のクセやピート香もほとんどなく、初心者でも十分に楽しむことができるでしょう。

ここでは、ザ・グレンリベットの代表的な15種類について解説していきます。

ザ・グレンリベット 12年

グレンリベット12年

「ザ・グレンリベット 12年」は、スタンダードボトルと言われており、飲みやすさに定評があります。

アメリカンオークの空き樽で12年以上熟成されて生まれた、バニラのような口当たりとスッキリとした味わいが特徴的です。また、フルーティな香りとハチミツの芳醇な風味を感じられます。

初心者向けウイスキーのランキングでは必ずと言っていいほど、上位にランクインしています。まさに、「すべてのシングルモルトの原点」という言葉がピッタリですね。

ザ・グレンリベット 14年 コニャックカスク・セレクション

ザ・グレンリベット 14年 コニャックカスク・セレクション

「ザ・グレンリベット 14年 コニャックカスク・セレクション」は、コニャックカスクをブレンドの一部のフィニッシュに使用している珍しいボトルです。

バーボン樽とシェリー樽で14年間熟成させたブレンドの一部をコニャック熟成後の高品質な樽で6ヶ月以上寝かせて造られています。これにより、ザ・グレンリベットがもつ本来のフルーティでスッキリとした味わいとコニャックカスクの味わいをバランス良く調和させているのです。

コニャックカスク由来の熟したレーズンやハチミツのような甘みとスペイサイド由来のシトラスの香りにより、上品で濃厚な味わいを感じることができます。

ザ・グレンリベット 15年 フレンチオーク・リザーブ

ザ・グレンリベット 15年 フレンチオーク・リザーブ

「ザ・グレンリベット 15年 フレンチオーク・リザーブ」は、上品な異国風の特徴を強く感じられるボトルです。

「アメリカンオークのバーボン樽」と「ヨーロピアンオークのシェリー樽」の2種類で15年以上熟成させた原酒をブレンドし、フレンチオークの新樽に入れて熟成させて造られています。

ドライフルーツやマンゴーの甘みに加え、フレンチオーク由来のシナモンや白胡椒のようなスパイシーさが特徴的です。

ちなみにフレンチオークの新樽を使った熟成は初の試みでしたが、今では世界中で模倣されるほど有名になっています。

ザ・グレンリベット 18年

ザ・グレンリベット 18年

「ザ・グレンリベット 18年」は、特別なひと時のために造られた豊かでエレガントなボトルです。

「ファーストフィルのアメリカンオーク樽」「セカンドフィルのアメリカンオーク樽」「ヨーロピアンオークのシェリー樽」の3種類の樽で18年以上熟成させて造られています。

長期熟成由来の上品な樽香に加え、レーズンやドライフルーツのような香りが特徴的です。

また、アメリカンオーク由来のフルーティな南国の香りにヨーロピアンオーク由来の芳ばしさが加わったバランスの良さも魅力でしょう。

バニラと樽香の余韻も長く続き、上品な時間を過ごせる1本です。

ザ・グレンリベット 21年

ザ・グレンリベット 21年

「ザ・グレンリベット 21年」は、熟成に使用する樽を1つ1つ手作業で選び抜くというこだわりの詰まったボトルです。

そうして選び抜かれた「アメリカンオークのバーボン樽」と「ヨーロピアンオークのシェリー樽」で21年以上熟成させた原酒をヴァッティングして造られています。

シェリー樽由来のドライフルーツの香りに加え、シナモンやジンジャーといったスパイシーさが特徴的です。さらに余韻でナッツやレーズンを感じられる濃厚で奥行きのある1本となっています。

長期熟成の魅力が詰まったボトルと言えるでしょう。

ザ・グレンリベット 25年

ザ・グレンリベット 25年

「ザ・グレンリベット 25年」は、飲むだけで極上のひと時を過ごせるボトルです。

ヨーロピアンオークのオロロソ・シェリー樽で25年以上熟成させた貴重な原酒のみを使用して造られています。

この時に使用する樽は、専門家が状態や香りを手作業で確認し、厳選されたものです。

シルキーで上品な甘みに加え、シナモンのようなスパイシーさが特徴的。また、ダークチョコレートやレーズンを感じさせる香りと永遠に続くかのようなウッディな余韻も魅力的でしょう。

贅沢な時間を過ごしたい方にオススメしたいボトルです。

ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ

ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ

「ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ」は、創始者であるジョージ・スミスが導入した伝統的な蒸留方法で造られたボトルです。

「アメリカンオーク・バーボン樽」と「ファーストフィルのアメリカンオーク・バーボン樽」を使って熟成させています。これにより、バニラのような甘みとシトラスやフルーティな香りをバランス良く調和させることに成功しました。

ノンエイジでありながら、アルコールの刺激はほとんどなく、まろやかで飲みやすい1本となっています。

ザ・グレンリベット ナデューラ オロロソ

ザ・グレンリベット ナデューラ オロロソ

「ザ・グレンリベット ナデューラ オロロソ」は、本来の香りをそのままボトリングされた少量生産の「カスクストレングス」ボトルです。

そのため、アルコール度数はおよそ60度とかなり高め。

スペインのへレス地方で採れたファーストフィルのオロロソ・シェリー・オーク樽で熟成されて造られています。

シェリー樽由来のドライフルーツの甘みやシナモンのスパイシーさが特徴的です。また、ノンエイジながらも、ダークチョコレートのようななめらかでクリーミーな味わいとなっています。

ナデューラという言葉を使っているだけあり、ウイスキー本来の自然な風味や味わいを楽しむことができる1本です。

ザ・グレンリベット ナデューラ ファーストフィル セレクション

ザ・グレンリベット ナデューラ ファーストフィル セレクション

「ザ・グレンリベット ナデューラ ファーストフィル セレクション」は、ザ・グレンリベットの技術と伝統が詰め込まれたボトルです。

一般的にあまり使用されないファーストフィルのアメリカン・ホワイト・オーク樽を用いて熟成されています。これにより、上品でクリーミーなバニラを彷彿とさせる甘みを生み出しているのです。

また、西洋梨やパイナップル、熟したバナナといったフルーティさを感じられます。

アルコール度数はおよそ60度の「カスクストレングス」と旅行量小売り向けに加水された48度の2つがあります。

ザ・グレンリベット ナデューラ ピーティッド

ザ・グレンリベット ナデューラ ピーティッド

「ザ・グレンリベット ナデューラ ピーティッド」は、ピート香が強調されており、グレンリベットの中で異色のボトルです。

大麦麦芽の乾燥にピートの煙を使っていることもあり、スモーキーな香りを存分に堪能することができます。ピートを焚いていた頃のグレンリベット蒸溜所を思い出させるような1本です。

焼きリンゴやバニラのような甘みに加え、ザ・グレンリベットならではのフルーティな香り。また、スモーキーな余韻も楽しむことができます。

アルコール度数はおよそ60度の「カスクストレングス」と加水した48度のものがあります。

ザ・グレンリベット 12年 イリシット・スティル

ザ・グレンリベット 12年 イリシット・スティル

「ザ・グレンリベット 12年 イリシット・スティル」は、「ザ・グレンリベット 12年」の限定品シリーズで、密造酒時代をテーマにブランドの原点を表現したボトルです。

2021年2月15日にリリースされました。

基本的な原材料は「ザ・グレンリベット12年」と同じですが、樽熟成による香りや味わいを活かし尽くすために冷却ろ過をおこなわない製法(ノン・チルフィルタード)を採用しています。

ザ・グレンリベットならではのフルーティな香りとスッキリとした味わいを強く感じることができるでしょう。

数量限定販売ですので、購入はお早めにどうぞ。

ザ・グレンリベット コード

ザ・グレンリベット コード

「ザ・グレンリベット コード」は、ミステリーボトルシリーズ第3弾として発売されたボトルです。

ミステリーボトルシリーズとは、熟成年数や熟成樽の種類、テイスティングノートなど、味わいに関する情報を非公開のまま発売するというかなり斬新なもの。

「目に見える情報に左右されず、感覚を研ぎ澄ませながらウイスキーの持つ香りや特徴を感じ、味わいの謎を解き明かしていこう」というコンセプトのもとリリースされています。

中でも特徴的なのが、そのボトルデザイン。

ボトル内の液体が見えないようにマットブラックで覆われたラベル、そこには味わいの謎を解く鍵となる暗号(CODE)が隠されています。

謎に包まれたこのボトルをじっくりとお楽しみください。

ザ・グレンリベット マスターディスティラーズ リザーブ

ザ・グレンリベット マスターディスティラーズ リザーブ

「ザ・グレンリベット マスターディスティラーズ リザーブ」は、2012年に発売された免税店向けのボトルです。

ヨーロピアンオークのシェリー樽、ファーストフィルのアメリカンオーク樽、リフィルのアメリカンオークホグスヘッド樽、この3つの樽で熟成された原酒をヴァッティングして造られています。

ドライなシェリー香とメープルシロップのようなアロマが特徴的です。また、アーモンドやココナッツ、ローズなどの甘みを感じられます。

ザ・グレンリベット シングルカスク チャペラー

ザ・グレンリベット シングルカスク チャペラー

「ザ・グレンリベット シングルカスク チャペラー」は、日本人のために特別に240本だけ生産された希少なボトルです。

ホグスヘッドで14年以上熟成させた樽を厳選し、加水せずにそのまま瓶詰めして造られています。また、冷却ろ過しないノン・チルフィルタード製法を採用し、本来の香りが十分に活かされた仕上がりとなっているのも魅力的でしょう。

※ホグスヘッドとは、バーボン樽を解体し、容量を大きくした樽のこと。

ジンジャーとレモンのような香りと桃や洋梨のような甘味が特徴的で、バランスのとれた1本となっています。

ザ・グレンリベット ウィンチェスターコレクション50年

ザ・グレンリベット ウィンチェスターコレクション50年

「ザ・グレンリベット ウィンチェスターコレクション50年」は、ザ・グレンリベットの味わいを守り続けるマスターディスティラー「アラン・ウィンチェスター氏」の業界での活躍を記念し、生産されたボトルです。

ザ・グレンリベット史上初となる熟成年数50年以上のウイスキー。

アメリカンオークバレル、ホッグスヘッド、シェリーバットで熟成させた原酒を組み合わせて造られました。

熟した桃や焦がしたアーモンドのような香りに加え、オレンジとミルクチョコレートのような甘味を感じることができます。また、デリケートで甘さを感じる余韻もじっくりと楽しめるでしょう。

ザ・グレンリベットの歴史が詰まった、世界で155本しか存在しない大変希少な1本です。

ザ・グレンリベットおすすめの飲み方

ザ・グレンリベットは、どのような飲み方でもおいしく味わうことができます。初心者でも、簡単に楽しめるでしょう。

では、ザ・グレンリベットのおすすめの飲み方を紹介します。

ストレート

ストレート

ストレートは、ザ・グレンリベットの本来の味をしっかりと楽しみたいという方にオススメの飲み方です。

ザ・グレンリベットはウイスキー特有のクセがほとんどないため、ウイスキーが苦手な方や初心者の方でも飲みやすいでしょう。

ストレートで飲む時は、チェイサーを忘れずに用意してください。一口ごとに口の中をリセットすることで常に新鮮な味わいを楽しむことができます。

ロック

ロック

ロックは、ザ・グレンリベットのいろいろな姿を引き出したいという方におすすめの飲み方です。

飲み始めはストレート、氷が溶けるごとに薄まり、味わいがまろやかになっていきます。香りも一口ごとに変化するでしょう。

ロックで飲む時にもチェイサーを忘れずに用意してくださいね。

作り方
  1. グラスに大きめの氷を入れます。
  2. ウイスキーを適量注ぎます。
  3. マドラーで軽く混ぜます。
  4. 完成。

ハイボール

ハイボール

ハイボールは、ザ・グレンリベットを爽やかに楽しみたいという方におすすめの飲み方です。

もともとスッキリとした味わいやフルーティな香りが特徴的ですから、ハイボールにすると、さらに飲みやすさが強調されます。

初心者には、特にオススメの飲み方であると言えるでしょう。

作り方
  1. グラスいっぱいに氷を入れます。
  2. ウイスキーを適量注ぎます。
  3. マドラーでしっかり混ぜ、ウイスキーを冷やします。
  4. ソーダを氷にあてないよう注ぎます。(ウイスキー1:ソーダ3~4)
  5. マドラーをタテに1回混ぜます。
  6. 完成。

まとめ

今回は、ザ・グレンリベットの歴史や特徴をはじめとし、代表的な15種類、おすすめの飲み方まで解説してきました。

「すべてのシングルモルトの原点」とも呼ばれるザ・グレンリベットの飲みやすさは一級品です。フルーティな香りとスッキリとした味わいへのこだわりにも目を引くものがあります。

まだ飲んだことがない方は、ぜひ1度試してみてください。




是非シェアをお願いします!