シーバスリーガルの種類と味|おすすめの飲み方も紹介

シーバスリーガル

200年以上の長い歴史を誇り、世界100ヵ国以上でウイスキーファンに愛されている「シーバスリーガル」。

豊かな味わいは、様々な個性の異なるモルトウイスキーとグレーンウイスキーの芸術的なブレンドによって創り出されています。

今回は、シーバスリーガルの種類とそれぞれの味わい、おすすめの飲み方を紹介します。また、歴史や製法などを解説します。

シーバスリーガルの種類

シーバスリーガルの種類を紹介します。種類ごとに味わいが異なるので、それぞれの特徴を理解し、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。※ここでは終売品も含めて紹介しています。

商品種類アルコール
度数
容量価格帯
シーバスリーガル12年シーバスリーガル 12年ブレンデッド40%700ml約2,500円
シーバスリーガル ミズナラ 12年シーバスリーガル ミズナラ 12年ブレンデッド40%700ml約3,500円
シーバスリーガル18年シーバスリーガル 18年ブレンデッド40%700ml約5,000円
シーバスリーガル18年 ミズナラ カスク フィニッシュシーバスリーガル18年 ミズナラ
カスク フィニッシュ
ブレンデッド43%700ml約8,000円
シーバスリーガル25年シーバスリーガル 25年ブレンデッド40%700ml約20,000円
シーバスリーガル アルティスシーバスリーガル アルティスブレンデッド40%700ml約13,000円
シーバスリーガル アイコンシーバスリーガル アイコンブレンデッド43%700ml500,000円~

シーバスリーガル 12年

シーバスリーガル12年
原産国イギリス
エリアハイランド
種類ブレンデッド
アルコール度数40%
容量700ml
価格帯約2,500円

「シーバスリーガル12年」は、現在販売されているラインナップのなかでは、レギュラーボトルの位置づけとなっているシーバスリーガルを代表する製品です。

12年以上熟成させたモルト原酒とグレーン原酒をブレンドしており、スペイサイドモルトの特徴である、ハーブやハチミツ、フルーツのような華やかな香りと、クリーミーでまろやかな味わいが楽しめます。

シーバスリーガル ミズナラ 12年

シーバスリーガル ミズナラ 12年
原産国イギリス
エリアハイランド
種類ブレンデッド
アルコール度数40%
容量700ml
価格帯約3,500円

「シーバスリーガル ミズナラ 12年」は、名誉マスターブレンダー「コリン・スコット」氏が、日本のウイスキーファンのために特別にブレンドしたシーバスリーガルです。

コリン・スコット氏

長い歴史を持つ「シーバスリーガル」の伝統を40年以上守り続け、数々の傑作を作り出したマスターブレンダー。

厳選した12年以上熟成のモルト原酒とグレーン原酒をブレンドし、日本原産の希少なミズナラ樽で仕上げられています。

ミズナラ樽に由来する、オレンジや西洋ナシの甘いフルーティーな香りに、微かにナッツの香りが重なっています。

シーバスリーガル 18年

シーバスリーガル18年
原産国イギリス
エリアハイランド
種類ブレンデッド
アルコール度数40%
容量700ml
価格帯約5,000円

「シーバスリーガル18年」は、名誉マスターブレンダー「コリン・スコット」氏が生み出したスーパープレミアム・ブレンデッドスコッチウイスキー。

18年以上もの長期熟成させたモルト原酒とグレーン原酒のブレンドによって奏でられる複雑で芳醇な味わいが特徴です。

ドライフルーツやスパイスの複雑な香りと、ダークチョコと花のようなフレーバーを感じる味わい、長く続くまろやかな余韻が楽しめます。

シーバスリーガル18年 ミズナラ カスク フィニッシュ

シーバスリーガル18年 ミズナラ カスク フィニッシュ
原産国イギリス
エリアハイランド
種類ブレンデッド
アルコール度数43%
容量700ml
価格帯約8,000円

「シーバスリーガルミズナラ 12年」が登場したのが2013年10月。それから6年以上の歳月を経た2020年1月に満を持して発売されたのが「シーバスリーガル18年 ミズナラ カスク フィニッシュ」です。

貴重な18年熟成のモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンド。日本産の繊細なミズナラで作られた樽を使ってフィニッシュした特別なシーバスリーガルです。

シーバスリーガルの特徴であるフルーティーでエレガントな味わいに、ミズナラ樽によってクリーミーさとほのかに感じるスパイス香が加わっています。

シーバスリーガル 25年

シーバスリーガル25年
原産国イギリス
エリアハイランド
種類ブレンデッド
アルコール度数40%
容量700ml
価格帯約20,000円

「シーバスリーガル25年」は、シーバス兄弟の精神を受け継いだマスタブレンダー「チャールズ・ハワード」氏が、25年間熟成した原酒を厳選して、世界初のラグジュアリーウイスキーとして1909年に発売した当時を復刻させたデザインのボトルに詰められた製品です。

25年以上も長期熟成された貴重な原酒をブレンドした最高級ブレンデッドウイスキーで、ボトルにはシリアルナンバーがつけられています。

シーバスリーガル アルティス

シーバスリーガル アルティス
原産国イギリス
エリアハイランド
種類ブレンデッド
アルコール度数40%
容量700ml
価格帯約13,000円

アルティス(ULTIS)とは、英語で究極を意味する「ULTIMATE」と、ラテン語で力という意味の「FORTIS」を掛け合わせた造語で、「究極の力」を意味しています。

シーバス兄弟の意思を受け継ぎ、シーバスリーガルのスタイルを継承してきた、チャールズ・ハワード、アラン・ベイリー、チャールズ・ジュリアン、ジミー・ラング、コリン・スコット。

この5世代に渡るマスターブレンダーへのオマージュとして造られたプレステージなウイスキーです。

シーバスリーガル アイコン

シーバスリーガル アイコン
原産国イギリス
エリアハイランド
種類ブレンデッド
アルコール度数43%
容量700ml
価格帯500,000円~

「シーバスリーガル アイコン」は、新時代のラグジュアリーウイスキーの象徴となる特別な製品として2015年12月に限定発売されました。

キーモルトは、他のシーバスリーガルと同じストラスアイラ蒸留所の原酒を使用。それ以外に、20箇所以上の蒸留所の名高いモルト原酒がブレンドされています。

この特別なステータスを持つ「シーバスリーガル アイコン」のボトルには、イギリスの名門ガラスメーカー「ダーティントン」の熟練の職人によって作られたクリスタルのデカンターが採用されています。

シーバスリーガルおすすめの飲み方

シーバスリーガルに限った話ではありませんが、ウイスキーは飲み方によって味わいが大きく変化します。

そのため、ここで紹介する飲み方を参考に、あなたにあった飲み方を探してみてください。

ストレート

ストレート

シーバスリーガル本来の味わいや香りを楽しむなら、ストレートがオススメです。

「シーバスリーガル 12年」であれば、ハーブやハチミツ、フルーツのような華やかな香りと、クリーミーでまろやかな味わいダイレクトに感じることができます。

ストレートで飲む時は、チェイサーを忘れないでください。一口ごとに口の中をリセットし、味をしっかりと感じられるようにしましょう。

ロック

ロック

ロックは、味の変化を存分に楽しみたいという方にオススメの飲み方です。

氷を入れて冷やすことでアルコール感が抑えられ、飲みやすくなります。また、一口ごとに違った味わいを楽しめます。

ロックで飲む時には。なるべく大きくて溶けづらい氷を用意しておいてください。また、ストレートと同様にチェイサーがあると、なおよいです。

作り方
  1. グラスに大きめの氷を入れます。
  2. ウイスキーを適量注ぎます。
  3. マドラーで軽く混ぜます。
  4. 完成。

ハイボール

ハイボール

ハイボールは、シーバスリーガルを爽やかに味わいたいという方にオススメの飲み方です。

ハイボールにして飲むとアルコールの刺激が爽快感に変わります。ハイボールにしても、シーバスリーガルの香りは薄れることはありません。。

初心者やアルコール感が苦手な方には、特にオススメです。

作り方
  1. グラスいっぱいに氷を入れます。
  2. ウイスキーを適量注ぎます。
  3. マドラーでしっかり混ぜ、ウイスキーを冷やします。
  4. ソーダを氷にあてないよう注ぎます。(ウイスキー1:ソーダ3~4)
  5. マドラーをタテに1回混ぜます。
  6. 完成。

シーバスリーガルについて

シーバスリーガルは、シーバス・ブラザーズ社が製造するブレンデッドスコッチウイスキー。

シーバス・ブラザーズ社は、スコットランド北東部を流れるスペイ川の流域である「スペイサイド」と呼ばれる地域にあります。数多くの蒸留所があることからスコッチウイスキー最大の生産地と言われています。

ここでは、シーバスリーガルの歴史や製法、特徴について解説します。

シーバスリーガルの歴史

シーバス・ブラザーズ社は、スコットランド第3の都市「アバディーン」で、ジェームズ・シーバスと、その弟のジョンのシーバス兄弟によって1801年に創業しました。

創業当時は、ワインやモルトウイスキー、高級食材などを扱う商店で、イギリス王室への食料の納品も任されていました。1850年代に入ると、顧客からの「もっと品質の高いウイスキー」という要望に答えて、ブレンデッドウイスキーの製造を開始します。

その後、シーバス兄弟の後継者たちによって、さらに磨かれたブレンド技術によって造らたウイスキーが「シーバスリーガル」です。

名前は、社名の「シーバス」に王室を意味する「リーガル」を合わせて命名されました。

1900年代に入ると経済的発展を遂げて、高級品の需要が伸びたアメリカへ輸出されるようになります。

アメリカではウイスキーを代表するブランドとして親しまれるようになり、現在では世界150ヵ国以上のウイスキー愛好家に親しまれています。

シーバスリーガルの製法

シーバスリーガルは、スコッチウイスキー最大の産地、スペイサイドにある蒸留所の原酒をブレンドして造られています。

  • グレンリベット蒸留所
  • ロングモーン蒸留所
  • ベンリアック蒸留所

など

その中でもキーモルトとなっているのが、ストラスアイラ蒸留所のモルト原酒です。

ストラスアイラ蒸留所は、1786年にスコットランド・バンフシャー、キースにある修道院付属の醸造所を改装して設立された、スコットランドでも最古の歴史を持つ蒸留所のひとつです。

1950年にシーバス・ブラザーズ社の傘下となってからは、シーバスリーガルの華やかなバランスを支えるキーモルトを提供する蒸留所となっています。

現在は4基のスチルを構え、年間220万リットルのアルコール生産能力を誇ります。

シーバスリーガルが使うミズナラ樽の特徴

シーバスリーガルには「シーバスリーガル ミズナラ 12年」や「シーバスリーガル18年 ミズナラ カスク フィニッシュ」といった、日本原産のミズナラ樽でフィニッシュさせた製品があります。

日本原産のミズナラは、樽材として使用されるまで平均200〜250年の樹齢が必要です。また、ミズナラはとても柔らかく、浸透性が高い特性のために樽にすると大変漏れやすいのです。

そのため樽を造るには、確かな木材の選定と樽を造る高度な技術が必要とされます。

このミズナラ樽でフィニッシュさせることで、シーバスリーガルの特徴であるフルーティーでエレガントな味わいに、クリーミーでほのかなスパイス香が加わります。

まとめ

200年以上の誇りと伝統を守り続け、世界中のウイスキー愛好家に親しまれているシーバスリーガル。

フルーティーな香りと深みがありながらも軽やかな飲み口は、ウイスキー初心者の方にもオススメなのでぜひ飲んでみてください。

スコッチウイスキー