カナダ最大の生産量を誇るウイスキーメーカー「カナディアンクラブ」。
世界150か国以上で「C.C」の愛称で親しまれて、スムースで軽い口当たりで多くのウイスキーファンから愛飲されています。
今回は、カナディアンクラブの種類とそれぞれの味わい、おすすめの飲み方を紹介します。また、歴史や製法などを解説します。
Contents
カナディアンクラブの種類
カナディアンクラブの種類を紹介します。種類ごとに味わいが異なるので、それぞれの特徴を理解し、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
カナディアンクラブの種類一覧
商品 | 種類 | アルコール 度数 | 容量 | 価格帯 | |
---|---|---|---|---|---|
![]() | カナディアンクラブ | ブレンデッド | 40% | 700ml | 約1,500円 |
![]() | カナディアンクラブ ブラックラベル | ブレンデッド | 40% | 700ml | 約4,000円 |
![]() | カナディアンクラブ クラシック 12年 | ブレンデッド | 40% | 700ml | 約2,000円 |
![]() | カナディアンクラブ 20年 | ブレンデッド | 40% | 750ml | 約15,000円 |
カナディアンクラブ

原産国 | カナダ |
---|---|
種類 | ブレンデッド |
アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
価格帯 | 約1,500円 |
カナディアンクラブのスタンダードボトルです。公式サイトでは、700mlのボトルで1,390円と、気軽に楽しめる価格になっています。
ライ麦を主体に造られたフレーバーウイスキーによライトでスムースな味わいの中に、やわやかなオークやバニラを感じさせます。
カナディアンクラブ ブラックラベル

原産国 | カナダ |
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種類 | ブレンデッド |
アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
価格帯 | 約4,000円 |
カナディアンクラブ ブラックラベルは、日本の市場向けに発売された限定ボトル。
日本人の好みに合わせて、ソーダや水割りに合うようにブレンドされたプレミアムウイスキーです。
オーク樽で8年以上熟成させているため、濃厚なオークとカラメル、柑橘系のフルーティーな香りが特徴です。
カナディアンクラブ クラシック 12年

原産国 | カナダ |
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種類 | ブレンデッド |
アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
価格帯 | 約2,000円 |
スタンダードボトルは6年熟成させていますが、その2倍の12年熟成させたプレミアムウイスキーがカナディアンクラブ クラシック12年です。
オーク樽で長期熟成させたことによる、フルボディの味わいが特徴で、マイルドな口当たりとなめらかな味わいの中に芯のあるコクを感じます。
カナディアンクラブ 20年

原産国 | カナダ |
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種類 | ブレンデッド |
アルコール度数 | 40% |
容量 | 750ml |
価格帯 | 約15,000円 |
通常、販売されているボトルの中では、最も熟成期間が長い20年の原酒が使用使用されています。
良質のオーク樽でしっかりと熟成されたウイスキーは、芳醇で極めて強い香りとふくよかで複雑な味わいが楽しめます。
カナディアンクラブおすすめの飲み方
ここでは、カナディアンクラブのおすすめの飲み方を紹介します。
C.C.ハイボール

カナディアンクラブのすっきりとした味わいと、ほのかな甘い香りを楽しむならハイボールがおすすめです。
公式サイトでも、ハイボールをおすすめの飲み方として紹介しています。
- グラスいっぱいに氷を入れます。
- カナディアンクラブを適量注ぎます。
- マドラーでしっかり混ぜ、ウイスキーを冷やします。
- ソーダを氷にあてないよう注ぎます。(ウイスキー1:ソーダ3~4)
- マドラーをタテに1回混ぜます。
- 完成。
C.Cジンジャーエール

こちらも公式サイトで紹介されている飲み方です。
カナディアンクラブをジンジャーエールで割ることで、スパイシーな甘味が加わり、ウイスキーが飲みやすくなります。
- グラスいっぱいに氷を入れます。
- カナディアンクラブを適量注ぎます。
- ジンジャーエールを注ぎます。(ウイスキー1:ソーダ3)
- お好みでカットしたレモン、ライム、オレンジなどを飾ります。
- 完成。
カナディアンクラブについて
160年以上にわたり世界中のウイスキー好きに愛されているカナディアンクラブ。ここでは、そんなカナディアンクラブの歴史や製法について解説します。
カナディアンクラブの歴史
カナディアンクラブの蒸留所が、カナダのオンタリオ州ウィンザーに建設されたのは1856年。創業者は、アメリカのミシガン州デトロイトで穀物商を営んでいたハイラム・ウォーカーです。
ウォーカーは、ウイスキー事業にも乗り出そうとしましたが、当時のアメリカは禁酒運動が盛り上がっていました。そのため、デトロイト川を挟んで対岸にあるカナダにウイスキーの蒸留所を建てます。
オンタリオ州ウィンザーは、豊かな水脈と自然に恵まれた地域で、穀倉地帯にも近かったため、ウイスキー造りには最適な場所でした。
なにより、デトロイト川を利用して、ウイスキーの大消費地であるアメリカに運ぶことができるメリットがありました。
ウォーカーは、ライ麦由来の風味が心地よく、ライトでスムースな新感覚のウイスキーを誕生させます。彼の造り出したウイスキーは、アメリカ紳士の社交場「ジェントルメンズクラブ」で、洗練された品格のある味として人気となり、「クラブ・ウイスキー」と名づけられたのです。
その後、アメリカ産のウイスキーとカナダ産のウイスキーを区別する法律が施行されたため「カナディアンクラブ」と名称が変更されることになりました。
これまで何度か蒸留所の所有者が変わっていて、近年ではビーム社が経営していましたが、2014年にサントリーホールディングスがビーム社を買収したことから、現在はビームサントリー社が製造販売となっています。
カナディアンクラブの製法の特徴
カナディアンクラブは、3種類の原酒をブレンドして造られています。1つは、とうもろこしなどを原料にしてコラムスチルで造るライトなテイストの「ベースウイスキー」。
それとライ麦やトウモロコシ、ライ麦芽、モルトを原料に使い、ビアスチルで蒸留した後にダブラーで再留する、濃厚なスタースペシャルとポットスチルで造るフルーティなスターという2種類の「フレーバウイスキー」です。
カナディアンクラブでは、この3種の原酒をブレンドしてから樽で熟成させる「プレ・ブレンディング」を行っていて、これが最大の特徴です。あらかじめブレンドしてから樽詰めして熟成させることで、ベースウイスキーとフレーバウイスキーの味が馴染んでなめらかな口当たりになります。
まとめ
カナディアンクラブが、日本に初めて入って来たのは、1909(明治42)年のこと。以来100年以上にわたって、日本でも多くのウイスキー好きの人に愛されてきました。
スタンダードボトルは、1,000円台と気軽に購入することができる上、軽い味わいのためウイスキー初心者の人にもおすすめです。
日本限定のブラックラベルや、長期熟成の12年や20年と合わせて、ぜひ飲み比べてみてください。